murakami Labo.

村上研究所

やること山積み

先週土曜は俳優・櫻井くんの出演する劇団ttdプロデュース公演『グッデイマンハッタン』を観た。中野ザ・ポケットにて。主役の人が正面を向いてところどころ説明ぜりふを言う感じの芝居。脚本は「てにどう」という劇団の方。ずーっと前にてにどうさんの舞台を観たことがあって、そのときのはそんなに納得ゆくものではなかった。今回のは、ちと演出的にベタなところもあったけど、なかなか面白かった。主人公の方の芝居で、恋愛に関わるところだけ壊れた芝居をしてて、そこがいい壊れっぷり!
昔は芝居を斜にかまえて観てて、ちょっとでも自分の趣味に合わない感じの演出だったら楽しめなかったのだけれど、最近はいい部分を見つけられるようになってきた。
終演後、櫻井くんと話す。私のひとり芝居のチケットも売れたし、よかったよかった。
 
そのあと新宿で呑み。芝居関係の友達とがっつり呑んでて気がついたら終電を逃している。家が別方向なので自分だけ先にタクシーで帰ってしまったけど、悪いことしたなー・・。
 
日曜、劇団まるおはなさんのワークショップ最終日。台本の稽古を中心にやる。さすがに少しづつ完成度が上がっていってて、ここに至っても新しい発見があるので勉強になった。酔っ払ったお兄さんの役をやってたのだが、実は素で酔ってて気持ち悪かったのです。稽古後に呑み会があったけど、酒を受け付けなくて最初っからウーロン茶とか注文して負けた気になる。
 
月曜、家でひとり芝居の準備作業。
今日、まるおはな主宰の山崎ふらさんに勧められた舞台、楽天団プロデュース公演『ゲアリーズ・ハウス』を観てきた。これもすばらしい作品! オーストラリアの劇作家の翻訳劇で、田舎の村に自分で家を手作りで建てようとしている男と、その恋人がいる。舞台セットで最初は骨組みしかない家が、話が進行していくうちに少しづつ組み立てられていって、人間関係はけっこうヘビーな喧嘩、別れもあるけれど、最後にはちゃんとした家族と家が出来ている。
このお芝居の最初のシーンは、男の人が釘を打っている音から始まるのだが、この音がけっこう大きい。この音が、その後の人間関係の激しいぶつかり合いを象徴したものだったんだなーと、書きながら気がついた。家を建てたり、家族を築きあげるためのぶつかり合い。そんな気がする。