murakami Labo.

村上研究所

南へ

相変わらずブログの更新のペースが遅いですが。ヒトリシバイナイト無事終演しました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
という文章は公演が終わって2週間近くたってしまっているのであれですが。
またやります。
今回は尊敬する俳優のひとり、中村千春さんに演出して頂いた。これまでは全作品部屋でひとりで稽古していたので、ちゃんと稽古場で稽古するのは初だったのだ。貴重な時間でした。稽古場で思いついたネタなどどんどん入れていけて、いい方向に持っていけた。
 
さて3月11日に大変なことが起きてしまい。
11日(金)は観劇の予定があったが、電車停止の影響で劇場まで辿りつけず。後から聞いたが予想通り金曜の夜は公演中止になっていたとのことだった。
12日(土)の夜は、別の舞台を観劇する予定で、開演時間が遅くなったものの公演は無事開催されていた。お客さんはちょっと少なめ。芝居が始まる前に劇団主宰者の方と舞台監督が現れ、「もし公演中に地震が発生した場合」の避難の説明を受けた。
13日(日)は昼と夜で観劇。お客さんもちゃんと入っていた。

14日(月)から通常通り出勤。節電のため照明を落とした状態での仕事。
その間、晩に行く予定だった稽古はほぼ中止、延期になった。稽古場の施設が節電のため使えなくなったとのことだ。

19日(土)、NODA・MAP『南へ』を観劇。
開演前、アナウンスで野田秀樹氏からの前説があり、そうだよなあと思いつつ聞いていた。

野田秀樹氏の前説はあとで調べたら、こちらに。

『南へ』大雑把なまとめ方をすると、自分で自分が分からなくなってしまった日本人のお話。これまでに観たNODA・MAP作品のどれよりも強いメッセージ性を感じた。役者・蒼井優さんがパワフル! そしてそれ以上に、黒木華さんの芝居にしびれた。チョウソンハさんもカッコ良すぎだ。芝居やりたくなってきた。
どんな解釈をしても良いはずで、あの話は「人はなぜ物語をつくるのか」というテーマを扱った話にも見えるし、火山や天皇陛下が登場しつつも、蒼井優さんと黒木華さんが向かいあうシーンは(ふたりは同じ衣装なのだ)自分自身との、応えようのない対話のシーンだった。
ああー、もう1回観たい。