murakami Labo.

村上研究所

あんかけフラミンゴ

初日昼の回で観ました。今年初観劇。

いい意味でも悪い意味でも若者らしい! と思った公演でした。
ロ字ック山田さんの役は色っぽい(!)役で、大変そうでしたが、感情をむき出しにするすごくいい役だと思った。千秋楽まで楽しんでやって欲しいです!

以下ネタばれありで(まだ観てない方、ご注意を)。

暴力やセックスのシーンは、単に「刺激を与える」という目的であれば演劇より映像のほうが(あくまで現状のうえでは)勝ってると思う。刺激というよりはそこに向かう人の気持ちを見せたり、お客さんに感情移入してもらうところに舞台ならではの醍醐味があると思います。
この舞台は刺激寄りの部分よりもむしろ物語として私は観てました。(男子がお尻を出すところはちょっと鬱陶しかった。)
 
いちばんお客として感情移入できたのは、主人公の彼女の役であるマリエさん。脚本も分かりやすかったし、芝居もよかったので、面白かったです。
主人公の村上くんの話は、演劇に挫折して恋もうまくいかなくてという部分は分かったけど、そこから宗教団体に入ってしまうところ、その理由がよく分からなかった・・というか、そこがお客さんに納得行くような腑に落ちるストーリーがあれば、もっと良くなったんではないかと思う。普通の人はそう簡単に宗教に走っちゃわないと思うし。
 
学生さんの劇団でここまで作ってくれるならかなり期待出来ると思います。下ネタ系の部分は俺はあまり好きではなかったけど、作家さんが物語にこだわっているのは充分伝わってきた。選曲もよかった。ちょっと時間を置いてまた観てみたい劇団でした。