murakami Labo.

村上研究所

しゃべれなくても

劇作家、宮沢章夫さんのサイト『富士日記2』が好きでいつも読んでいる。宮沢さんの舞台もかっこよくて好きだけど、この日記の日常の空気感が大人でかっこいい。
1月30日付けの文章で、大阪で『宮沢章夫と呑む会』というイベントが開かれていたらしくて、そのなかの文章でちょっと励まされたというか、救われた感じになった。

で、思ったんだけど、たくさん集まってくれた人の中には、質問もできなければ、声もかけられない人がきっといるということだ。ことによったらそんななかの誰かが、なにかの表現者になるのかもしれない。世の中、積極的に対人関係を結べる人が得になるようにできているわけだけど、でも、それだけじゃないから、きっと大丈夫。

そうそう、あまり親しくない人たちと呑み会のような集まりになったら「しゃべらなきゃ」とあせってしまい、しかしあまり話しを盛り上げられなくて気まずい思いをしたり、好きな女の子のそばにいてもあまりしゃべれなかったりする。
そんなわけで私は何年ものあいだ恋人がいなくて、コンプレックスになって、しかし最近は開き直りだして堂々とエロ話とかもするようになって女の子に気持ち悪がられたりもする訳ですが、やっぱり会話は上手になりたい。呑み会で自分だけ会話から外れてることに恐怖心がある。せめて聞いてなきゃ!とか。何を話してるのかわからないけど、聞いてるふり!とか。
 
しゃべれない鬱屈とかが自分の場合は表現にプラスになっているのかどうか・・ちょっとはなっているんだろうか・・
 
それにしても、たぶん好きな女性と1日遊ぶことになったとして、沈黙の時間ができるのが怖いのです。自分がしゃべれないと言っても、全く話せない訳じゃないし、比べたら申し訳ないけど俺より話し下手そうな男性はいるし、その人にも奥さんや彼女がいる訳で、普段どんな会話をしているんだろう・・・とても気になる。