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村上研究所

自主練だ

5月末の公演『サンダードール』の稽古、初の自主練の日。
作・演出の笹木さんは映画の撮影で東京を離れているのだ。
3人がNGの予定だったが、そのうち2人が急遽来られることになって、役者9人中8人が揃ったなかでの稽古。リーダーの方が上手く仕切ってくれた。
作・演出のいない空間で最初にやったところはややテンポが悪かったけど、その次からはうまく間も詰まったし、いい感じになっていた。
あまり稽古をやっていなかったシーンはまだうまく流れていかない。
流れていかない以外にもいくつか新しい問題点を発見した。そういう意味ではいい稽古だったといえる。
明日も稽古がある。明日はみんな揃うはず!
 
引き続き映画も観ている。
 

  • イングマール・ベルイマン監督『鏡の中の女』〜『アニーホール』でアルヴィーとアニーが観ようとしていた映画だ。こんな重い映画をー! 精神科医の助手の女性が生活に不安を感じ自殺未遂をする。睡眠薬を大量に飲んで眠っているときにいろんな夢をみるのだが、その夢が怖いったらありゃしない。かなり重いけど、映画を観るという行為を「エンターテイメント」じゃなくて「貴重な人生経験」というふうに考えるとしたら、この映画をちゃんと観るのはひとつの人生経験だと思う。イングマール・ベルイマン監督のはまだあまり観たことがないから、ちゃんと追ってみよう。
  • マルクス兄弟『オペラは踊る』 マルクス兄弟の映画も初めて観た。さすがにちょっと古さを感じないでもなかったけど、役者がなんか楽しそう! 歌のシーンとハーポさんが楽器を演奏するシーンは圧巻。
  • ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』 セックスをテーマにした短編オムニバス。当たりはずれはあるけど、第2話と第5話がすばらしい。傑作、観るべし!2話はコメディとしての完成度が素晴らしいし、5話でもう俺は衝撃を受けた。映画で衝撃を受けることは何度かあったけど、笑いで衝撃を受けることはめったにない。ちょっとあれは凄いな。1歩間違えると「わけわかんねー!」になるネタだが、自分はモロにツボに入ってしまった。今後もこんなことはしばらくないことでしょう。こういう出会いが嬉しいのです。この作品の第2話と第5話を私は「心の宝物」と呼びたい。ちなみにFM東京のラジオ番組「やまだひさしのラジアンリミテッド」の「ベロタン」コーナーも心の宝物だ。
  • ウディ・アレン監督『インテリア』 長くコメディを撮っていた監督が『アニーホール』で少しシリアス路線になって、もっと静かでシリアスなのが次の年のこの作品。公開された当時は賛否両論分かれたみたいだけど、私はすごく好きだ。3人姉妹と父、母の家族で、母が厳しい完全主義者。この母親の芝居がすごいのです。DVDで2回観たけど、これは何度観ても飽きなさそうな作品だ。