murakami Labo.

村上研究所

鈴本で金原亭伯楽師匠

仕事のあと、鈴本演芸場
ほんとは下席の白酒さんのを見たかったのだが、昨日寒いので寝てしまって、今日行こうと思っていたのだが、今日はもう下席ではないのですな。
金原亭伯楽(きんげんてい はくらく)師匠の落語会をやっていて、たぶん寄席では拝見したことはあるのだけど、意識して聴くのは今回が初めて。客席はほぼ9割5分くらいが60代以上の方々、ジジババ率が高い。30代に見える人は数えるくらいしかいない。人気があるのか無いのか知らなかったけれど、入口には立見の看板が立っていた。18時50分ごろ入場。伯楽師匠の一席目『江島屋』の途中。雪のなか老婆の家に泊まりに入ったところで、おそらくかなり最初のほう。
 
江島屋。三遊亭圓朝の作品だそうです。初めて聴く噺。
いわゆる怪談なのだが、泥臭くなく、伯楽さんが何か楽しんでいるような、ごく軽い演じ方だった。飄々としているので、これは怖い噺風に進んで最後の最後にしょーもない駄洒落があって笑かして終わるんじゃないかと予想してしまったけれど、まったくそんなことはなく、ストーリーだけ考えれば落ち着くところに落ち着いて終わった。
 

落語小説・江島屋

落語小説・江島屋

仲入りで、売店で売っていたのを購入。サイン入り。
仲入り後、アサダ二世さんの手品(毎回「あ! 今日は真面目にやりますよ」ていう人)を堪能し、二席目は『芝浜』。やっぱり軽いのだ。喧嘩するとことか、気持ちのぶつけ合いというより、ツッコミあってるみたいで。そこがこの師匠の持ち味なのかなと思った。
立見なので、客席のじじばば達の薄かったり白かったりする後頭部を眺めつつの鑑賞。自分が60代、70代になったときにどんな気持ちで芝浜を聴くんだろうか。