murakami Labo.

村上研究所

東北地方にボランティアに行ってきました

先週金曜と土曜と、今回の震災の被害の大きかった町にボランティアに行って参りました。
 
ボランティアはですね、もっと気軽にみんな行けばよいと思うんですよ。半分観光気分でもいいし、新たな出会いを求めてでもよいので。

私の場合はネットで募集していたボランティアバスというやつに乗って行きました。
金曜の夜11時半に池袋発のバスに乗って、朝8時頃到着。総勢約60名のうち、一組は気仙沼市へ。もう一組は陸前高田市での活動でした。

だいたい8時間近くバスに乗って、着いてからもちょっと待ち時間があって、ボランティアとして「海岸の掃除」をごくごく短い時間やって、また8時間近くバスで帰り道という・・活動の時間はほんのちょっとです。規模としては小規模なほうかも知れないけど、実際に行って活動した感じでは、復興にはまだまだ時間がかかる。ちょっとでも興味を持った人がいれば、震災から5か月経った今でも手伝えることはたくさんありそうな気がします。手作業じゃないと出来ないこともあるし。

私の場合は。
予約を申し込んだのは8月の頭くらい。3週間くらい前でした。
費用は参加費が5千円と、ボランティア保険で500円程度。
金曜夜11時半池袋出発、陸前高田に朝8時頃着いて、ボランティアセンターというところ(高台にある)で必要な手続きを上の人がしてました。ボランティアセンターというのはプレハブの小屋で、事務員の方がいて、必要な工具(スコップ、もっこ、土嚢袋等)の貸し出しをやってます。そこで観光バスに工具を積み込みます。
 
バスの中で、ボランティア担当の代表(?)の方からの説明があり。
震災の直後は、被害が大きかったけれど、地元の人にとってはGWくらいまではボランティアをそんなに大人数を受け入れられないかったこと。夏頃でようやく受け入れられる体制や気持ちになってきたということ。多数の被害者が出てしまった町なので、ボランティア活動をするに当たっては決して無理をしないこと。熱中症、怪我には十分に気をつけること。

びっくりするかもしれないけど、瓦礫の撤去の作業中に、遺体や人骨が見つかることも考えられます。

という説明のあと、いよいよ活動場所の海岸へ向かう。

バスは内陸を通っていたので被害の状況はピンと来ていなかったのですが、海のほうに向かうと、さすがにショッキングな光景が広がっていた。残っているらしいホテル等も窓ガラスの部分だけ無くなっていたり。その辺に普通に津波で潰れた車が放置されたりしていた。

そんなこんなで、海岸の掃除の作業に入る。

自分の行ったところは、波打ち際に少し木材とか、ちょっとしたゴミが溜まっていて、別の離れた場所に、おそらく別の方が作業したであろう瓦礫の山があって、そこに波打ち際のゴミを運ぶという仕事であった。
地元の方がその場所で指示を出す訳ではなくて、こちらの東京チームのおそらく若い方が不慣れながらも仕切っていた。で、最初のエリアは割と早く終わったのだけれど、やはりそこも普通砂浜にはないはずのモノがあって。ちゃんと想像すると怖くなるもので。
そして自分の行ってたところがたまたまそうだったのか、もちろん初対面のメンバーが大勢であるためか、皆さん黙々と作業されていて、場の空気を和ませるみたいな役割の人がいないと思った。そういうのは、今回は私はさぼってしまったけど、私がやらねばな話だ。

昼休憩して、午後またちょっと離れた別のエリアへ。そこの方は掘っても掘ってもいろいろモノが出てきて、数時間では何ともならなかった。14時、作業終了。
 
一応の作業ルールとして長袖・長ズボンを指定されていたが、長袖はちょっとしんどくて途中から半袖になってしまった。あと、作業中に飲み物を入れるウエストポーチ、私は持っていかなかったけど絶対あると便利。そして別のサイトで知ったけど、長靴の中敷きに鉄製の中敷きがあるようで、今回の作業中に釘を踏んでしまった人がいたので、そういうのも必要かも知れない。
 
帰りのバスはやっぱり8時間近くある訳ですが、隣りの席に座っていたのは40代男性の小学校の先生で、この方が実にかっこ良くて楽しい方だったのだ。初対面で、しかも芝居関係者じゃない方で(まあ芝居の話に興味を持って頂いたのもありますが)、けっこう長い時間話が盛り上がってしまった。