murakami Labo.

村上研究所

謎めいてて楽しすぎな一冊

今読んでる小説、(まだ読み終わってないのですが)面白すぎ。
一部引用。

「(途中略)アメリカから帰ってきたら、少しは変るかもしれないと手紙に書いていたが、うそだった。こんども、おれのいう通りにしろ、といってたけど。あんたの出来ることじゃないんだ。安売りをする。もうだまされないからね」
「安売りをするのは、おれが相手のことを考えるからだ。ところが、そのうち自分のことも考えなくてはならなくなる。お前は家のなかへ連れもどすというけれど、外に出るとペースを一つに合わせようとよけい思う。そうするとペースがちがうことが、すぐピーンときてしまうんだ。一ぺんお前がおれについてきてくれると、おれはこんどは自信ができて、二人ペースを合わせるようにもって行けるかもしれないと思うこともあるんだ。ねえ、そうじゃないか。そうは思わないかね」
 子供は自分の部屋へ逃げて行った。
「いったい今夜は、あんたは何が食べたいのよ」

訳わかんねえでしょう!?
 
切羽詰まった夫婦の喧嘩のシーンなんですが。最初が妻のせりふで。

訳わからなさの原因は、突然このシーンだけ持ってきた私の引用の下手さだけではありますまい(たぶん。自信ないけど)。とくに2個目の旦那のせりふ!

あ、最後の行は、この前後は夕食に出かけてるシーンなんで、辻褄はちゃんと合ってるんですよ。しかし唐突なのは間違いありません。何ですかこの面白さは。
 
言葉がかなり省略されすぎなくらい削られてて、慣れないうちは読みにくいんですけど、少しづつはまってきてて。

小説のタイトルは読み終わったら書きます。
ここだけで分かった人がいたらえらい。