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村上研究所

『キレイゴトぬきの農業論』

キレイゴトぬきの農業論 (新潮新書)

キレイゴトぬきの農業論 (新潮新書)

 
事情があって節約を心がけなければいけなくなって、節約のため読む本の半分以上は図書館で借りるようになった。でこの本も図書館から借りた。予約がいっぱいで、現時点で14件くらい予約されている人気の本だ。
図書館を使うのは節約のためだったのだが、酒の本を読めばその本に載っている酒が呑みたくなり、農家の方が書いた本を読めばその方の作った有機野菜を買いたくなってしまい、ちっとも節約にならない。
 
茨城県有機農業を営んでいる方の書いた本だ。有機野菜の売りのポイントは、無農薬な点ではない。農薬を使って育てられた野菜も、昔の時代なら危険なものがあったが、今は安全に管理されていて、危険度はほとんどないという。
野菜の味を決めるのは「栽培時期」「品種」「鮮度」の3種類であるそうだ。旬を無視して一年じゅう出回るよりも、その野菜が育ちやすい時期に育ったもののほうがおいしい。育ったあとも保存期間・配送方法等によって鮮度が落ちる。著者の作っている野菜は限られた範囲の土地で、旬の野菜を約50種類育てて、消費者に直接販売しているそうだ。うまそうだ。食いたい。
 
最近は食品偽装の問題が話題になっていたが、食べる側の立場としてはちょっとくらい偽装されても分からない。少なくても私は芝エビと○○エビを見分ける自信がない。こういう事件があったからこそ、本物にこだわっている人がしっかり得をする世の中になってほしい。いいものを食べよう。久松農園のサイトから、さあ注文だ!