murakami Labo.

村上研究所

悶絶

忙しい・・公演が終わった次の日から仕事だった。ちょうど忙しい時期だったので、分量はそれほど多くないはずなのに気ばかりあせる。そんなふうに金曜日までが過ぎた。土曜日、1日何もしたくなかったが、どうしても観たい舞台がシャンプーハット赤堀氏作・演出の『殺人者』というやつで、当日券で観に行く。ジャニーズのタレントさんが出ているのでお客さんは女性が9割くらいか? がしかし地味めな重い雰囲気の作品。いい脚本。答えのない日常。シャンプーの作品に比べて、有名人さんが役者で出ているぶんだけ、少し日常から離れてた。
日曜日、朝から千葉の姉ヶ崎という工場がたくさんある町に、友人夫婦の出産祝いに。数年ぶりに会う友人はさすがに大人になっていた。大人、というか、仕事人。千葉の社宅で7年過ごしているという。お子さんは生まれて1か月くらい。奥さんは我々より6歳若い。いいなあ。
日曜の晩。電車でそのまま次の現場へ。稽古だ。次の公演の予定をさっそく決めてしまった。5月末の土日2日間の公演、出演します。詳しくはまた後日。稽古後、呑み。ここの団体も呑みは「さくら水産」だった。ははは。作・演出の方から公演のあらすじを聞いて、テンション上がる。自分が好きな感じの、モロに好みの中心にある種類のお話です。
月曜は仕事。仕事中にある方からメールがあって、それがまた嬉しくて嬉しくてしようがない。一生取っとく。今回の公演の最大の成果はあのメールだっちゅうくらいだ。その人は自分よりずっと若い女の子で、女優さんなんだけど、すごい努力家だし、頭が下がる。以前の公演の打ち上げで名言をはいた。それもまた、俺、一生忘れないと思う。ちょうどその日、ある友人から結婚の報告メールがあった。みんなどんどん先に進んじゃうなあ。俺は一歩も先に進めないですよ。晩、会社の人と確定申告の相談をして、食事をする。変な髪形を突っ込まれた。
火曜日、ふつうに仕事。ぜんぜん頭のなかが日常に馴染まなくて苦しむ。先週買った雑誌に載っていた、劇作家ストリンドベリイの言葉がかっこいい。『苦しみつつ、なお働け。安住を求めるな。この世は巡礼である。』若き日の山本周五郎がこの言葉を励みとしていたそうだ。この言葉を、自分も頭で何度も繰り返している。そんな日々。