murakami Labo.

村上研究所

真夏の初体験!

はい、映画の撮影に行って参りました。
 
映画は2年くらい前に先輩の役者さんの紹介で、某プロレス映画にエキストラで出演したことがある。近未来の日本、犯罪者が激増して刑務所に収まりきらなくなった。そこで刑務所が囚人たちを闘わせるプロレスの興行をはじめた。後半、プロレス会場に北チョーペン軍の軍人が襲ってくる・・・というなかなか無茶苦茶なお話で、その北チョーペン軍軍人の役をやらせていただいた。左のカマを持っている写真がそれです。貴重ないい経験でした。
 
今回は初めてちゃんとしたせりふがある役。
監督と撮影スタッフは、みんな映画学校の学生さんだ。
とある役者さんが「スタッフが学生の現場はダンドリも悪いし、きつい!」と言っていたことがあって不安だったのだが、幸運なことにそんなことは感じない現場だった。特に監督さんは20歳らしいが、かなりてきぱきと現場を仕切ってくれていた。これが初監督だという。すごいもんですよ。
最初の日に、やっぱり学生だからか、別のチームの学生さんが遊びに来てて、延々と映画のストーリーとは全然関係ない話を監督に振ってきてたわけですわ。けっこう下ネタが好きな人が。
んで監督は、準備でピリピリしてるだろうに、彼の無駄話にきちんと突っ込みを入れているのだ。
これで私はその監督のことをちょっと好きになりましたね。真面目に作るのもいいけど、遊び心を忘れていないというか。その懐の深さみたいなもの、大切にしたいものです。
 
撮影はしかし「同じシーンを別の角度から何度も撮る」ということがあり、芝居が安定していなければならない。舞台だったら1回稽古して、演出のダメ出しを受けてもう1回、てな感じになるけど、映画はほとんど1発勝負だった。緊張する。最初の1回目の芝居で勿論せりふも安定して言わなくてはいけないし、芝居も出来てなくてはいけない。もちろん舞台の稽古でもそうなんだろうけど、いかに自分が甘いことやってたかわかった。テレビドラマだったら、約1時間分のせりふを(たぶん1週間くらいで)完璧に覚えてなくちゃいけない訳だから、凄いなあ・・
 
という訳で映像は映像で面白い! ということを知った。スタッフさん、ありがとう!