murakami Labo.

村上研究所

新春!

遅ればせながら・・明けまして、おめでとうございます。
本年もなにとぞよろしくお願いいたします!
 
年末年始は実家の利尻島に帰省し、両親、長男と、次男の奥さん家族(奥さんと、その子供2人。小学校6年と3年いづれも男子)と過ごす。うだうだと甥っ子たちとUNOに興じたり、父が甥っ子に花札を教えたのに混じって遊んだり、なかなかやらない遊びをしていた。利尻島の私の家の地域はソフトバンクが通じなくて、通じなかったら通じなかったで何とかなるものだ。それはそれでなかなかよいのです。
元旦0時に、吹雪のなか地元の神社に初詣で。おみくじを引くのが毎年楽しみなのだが、なんか自動販売機のように100円を入れるとおみくじが出てくる機械があって、去年からその機械が壊れたらしくて、今年は箱のなかにおみくじがたくさん入っていて、おじさんに100円を渡して箱のなかからおみくじを選んで引く。という方式だった。
みごとに大吉! 大吉なんて何年ぶりだろう・・と思ったら次に引いた甥っ子も大吉だった。ちょっと今年は大吉が多く混じっているんじゃないでしょうか・・と邪推してみる。
 

できそこないの男たち (光文社新書)

できそこないの男たち (光文社新書)

今年最初に読み終えた本。このタイトルで、恋愛マニュアルとか弱い男に渇を入れる本ではなく、生物学の本なのだ。男と女・オスとメスについての生物の研究過程が書かれたもので、自分は大学の専門が生物なので、大学でやってた内容をおぼろげに思い出しながら楽しく読めた。専門でない人が読んでも分かりやすいはずだ。専門的な内容のことを、ふつうの人が分かる言葉で説明しているのである。生物の実験で、動物の組織を顕微鏡で視るために、蝋で固めて、専門の機械で薄切り(厚さ1000分の1ミリとか)にするようなことがあるが、そのあたりの説明の文章がじつに分かりやすいのです! これ大学のときに読みたかった。
精子卵子が結合してひとつになり、細胞分裂を繰り返し身体が少しづつできあがってゆくとき、まずはメスとして作られる。そのあと、オスの場合はオスにしかない遺伝子配列のスイッチが入り、女の器官をいったん壊したうえで、男の器官をつくりはじめる。なので、オスは後から無理やり作られた、最初の設計図にはない存在なのだ。男性のほうの平均寿命が女性よりも短いのは、ストレスのせいとか言われているけれど、どの国でもどの時代でも同じだそうだ。