murakami Labo.

村上研究所

『宇宙創成』

落語とともにはまっているのが、サイモン・シンというライターさんの本だ。新潮文庫で、『フェルマーの最終定理』『暗号解読(上)(下)』『宇宙創成(上)(下)』3作が出ている。「もしかしたら難しい本かも・・」と思って買うときは勇気が要りましたが、買って大正解。すっかり著者の本のとりこになってしまいました。全部数学・科学をテーマにしたノンフィクションなんだけど、科学者の生い立ちや性格、その時代の背景やらがこと細かに描かれていて、とてもドラマチックなんです!

ついさきほど読み終えた『宇宙創成』も、基本は天文学の歴史で、天動説から地動説へ、ガリレオによる引力の発見、アインシュタインの理論、ビッグバン・モデルが科学的に証明されるに至るまでの話である訳ですが、そこに出てくる人間ドラマが! ちゃんと泥臭いところまで掘り下げてあるわけですよ。
下巻あたりの素粒子物理学の説明のあたりからは、理論を追うのは確かに少し難しかったんですが、それを上回るように読者を引っ張る力があるのです。
ああ早く次のが読みたい。なんて思ってAmazonで検索してたらもう次の本が出てるではないですか! 立て続けで同じ著者の本を読む。
 

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)