murakami Labo.

村上研究所

9月第2週

平日ではなく土曜、日曜に落語や芝居をがっつり堪能する・・というような習慣が続いております。
9月の第2週、つまり先週の土日は。
土曜・・・福生にて柳家小三治独演会。
日曜・・・昼、ある芝居を観ようと当日券の列に並んだけど観られず。列に並ぶのが遅かったのか。キャンセル待ち1番だったけど、キャンセル出ずであった。夜、新宿末廣亭。権太楼さんがトリ。
落語2本の土日でした。小三治師匠は「猫の災難」を、権太楼師匠は「青菜」で、ふたつとも酒を呑むシーンが実にうまそうなのだ。当時の夏は冷蔵庫もクーラーもなかっただろうから、よく冷えた酒はうまかったに違いない。寄席は金馬じいちゃんも元気で嬉しかった。
今週の土日は今日が知り合い関係の舞台が2本。明日またマチネで先週見逃した舞台を並んで、晩また末廣亭か池袋かどちらかに行きたいという考えです。
 

地球最後の日のための種子

地球最後の日のための種子

成毛眞さんのブログで紹介されていたので読んでみました。

北極圏の凍土の地下にある種子銀行、「地球最後の日のための貯蔵庫」。
そこには三百万種の作物の種子が保存されている。
植物の遺伝情報を保護し、世界が滅びても再び農業が再生できるように。

世界の辺境をめぐり、無数の作物の種子を集めることで植物の多様性を守り抜こうとした伝説の植物学者ベント・スコウマン。
「誰もがアクセスできる遺伝情報」を目指す彼は、
特許によって遺伝情報を私有しようとするバイオ企業と衝突し……。

稀代の植物学者の苦闘が、世界の食糧を守る
「地球最後の日のための貯蔵庫」として結実するまでを追う
科学ノンフィクション。
(本書カバーより)

SFか!? とツッコミたくなるようだけどノンフィクションなのだ。
世界の農業事情のお話から。なるべく単位面積で最大の収穫量になるように、単一の品目(種目)が育てられてきた。だけど1種類だけしかない、ということは、病気にかかると一気に壊滅状態になってしまうらしいのだ。病気に強い穀物を育てるためには、なるべく多くの遺伝子資源、種子を世界中から集めて保存しておく必要がある。地球温暖化も進んでいる。農業は危機的状況であるらしい。
そんななか、世界中の植物の種子を集めた「種子銀行」というものが北極の地下にあるらしい。
その種子銀行が生まれるまで、運営を続けてゆく人々の姿を描いたノンフィクションの本です。
 
久々に大当たりの、いい本でした。